この星空の下で、君に恋をした

「夏が終わるころ、いちばん目立つ」

「……じゃあ、今がいちばん見える」

「……そうなるな」

 私は、赤い星から目を離さずに言った。

「今、見られてよかった」

 相沢くんは何も言わなかった。

 ただ、赤い光をじっと見つめていた。


 しばらく無言で星を見上げていると、
「そろそろ、帰ろうか」

 相沢くんがそっと言った。

「うん」

 私たちは階段へ向かう。
 
 肩が触れそうな距離で歩くと、心臓が少し早くなる。

 今日の夜の静かな時間が、胸にずっと残る気がした。