この星空の下で、君に恋をした

「……相沢」

 彼が、少し間を置いて言った。

「名字。相沢 湊」

 一瞬、言葉の意味を理解するのに時間がかかった。
 自己紹介だ。

「あ、私……星野です。星野澪」

 そう答えると、相沢くんは小さくうなずいた。

「……星野」

 名字を呼ばれただけなのに、胸が少し熱くなる。
 その理由を、私はまだ知らない。

 この夜が、
 この星空が、
 私の時間を変えていくことも。