この星空の下で、君に恋をした

 空には少しずつ星が瞬き始めた。

 冷たい風が吹いても、肩が触れそうな距離に立っているだけで、胸は温かい。

 相沢くんは、空の低いところを指さした。

「あれ、さそり座」

「……さそり座、聞いたことある」

 私は目を凝らして、赤く光る星を探す。

「赤い星がある星座、だよね」

「アンタレス」

 相沢くんは短く続けた。

「さそりの心臓って意味」

 私は少しだけ驚いたように瞬きをする。

「そこまでは……知らなかった」

「名前だけ覚えてる人は多い」

「でも……本当に赤くて、目立つね」

 相沢くんは小さく息を吐いた。