「澪、どうかした?」
「ううん、大丈夫」
嘘じゃない。
でも、本当でもない。
屋上に向かう階段を見上げて、
視線を逸らす。
——昼の屋上には、行かない。
そこに理由はない。
ただ、行ってしまったら、
夜のことを思い出しすぎてしまいそうだった。
昼は何も起こらない。
誰も何も言わない。
それが、
昨日の夜より、
少しだけ、つらかった。
夜を引きずったままの昼は、
思っていたより長い。
「ううん、大丈夫」
嘘じゃない。
でも、本当でもない。
屋上に向かう階段を見上げて、
視線を逸らす。
——昼の屋上には、行かない。
そこに理由はない。
ただ、行ってしまったら、
夜のことを思い出しすぎてしまいそうだった。
昼は何も起こらない。
誰も何も言わない。
それが、
昨日の夜より、
少しだけ、つらかった。
夜を引きずったままの昼は、
思っていたより長い。

