この星空の下で、君に恋をした

 扉を開ける。

 夜風が流れ込んで、制服の裾が揺れた。
 
 屋上は、静かだった。

 欄干のそばにも、
 いつもの場所にも、
 人影はない。

「……あれ」

 もう一度、屋上を見回す。

 フェンスの向こう。
 扉の影。
 
 どこにも、相沢湊はいなかった。

 ——まだ、かな。