この星空の下で、君に恋をした

 一瞬だけ、視線が合う。
 すぐに、空へ戻る。

 ——気づいてるのに、踏み込まない。

 その優しさが、
 今は少しだけ、苦しかった。

 屋上を出るとき、
 今日は並んで歩かなかった。

 私が半歩、後ろ。

 相沢くんの背中を見ながら、
 昼の彼を思い出す。

 遠くて、静かで、
 誰にも触れさせない人。


 夜の空は、何も答えない。
 星だけが、変わらずそこにあった。