この星空の下で、君に恋をした

 それから私は、昼の相沢湊を探さなくなった。

 正確に言えば、
 見かけても、見ていないふりをするようになった。

 廊下の向こうから歩いてくる姿。
 階段を上る背中。
 教室の前を通り過ぎる気配。

 気づいていないわけじゃない。
 ただ、視線を合わせないだけ。


 ——昼の相沢くんは、私の知らない人。

 そう思うことで、心を落ち着かせていた。


 昼休み、友達と話しているときも、
 ふと廊下に相沢くんの気配を感じる。

 そのとき、胸が一瞬だけ反応する。
 でも、顔は上げない。

「澪、さっきからぼーっとしてない?」

「え? してないよ」

 笑って答える。