——声、かけてもいいのかな。
そんなことを考えている時点で、もう答えは出ている。
私は、声をかけなかった。
相沢くんは、私に気づかないまま通り過ぎていく。
それだけのことなのに、胸の奥が少しだけ冷えた。
「澪、どうしたの?」
前の席の友達が振り返る。
「え? あ、ううん、なんでもない」
笑ってごまかす。
昼の私は、ちゃんと笑える。
——夜の私は、あんなに静かなのに。
そんなことを考えている時点で、もう答えは出ている。
私は、声をかけなかった。
相沢くんは、私に気づかないまま通り過ぎていく。
それだけのことなのに、胸の奥が少しだけ冷えた。
「澪、どうしたの?」
前の席の友達が振り返る。
「え? あ、ううん、なんでもない」
笑ってごまかす。
昼の私は、ちゃんと笑える。
——夜の私は、あんなに静かなのに。

