この星空の下で、君に恋をした

 別れ際、相沢くんは立ち止まった。

「また、来るか」

 問いかける声は低くて、静かだった。

「……はい」

 私は迷わず答える。

「私も、来ます」

 相沢くんは小さくうなずいた。

「……なら、また」

 それは約束じゃない。
 でも、もう十分だった。

 扉が閉まる音を背に、私は階段を下りる。

 胸の奥に残っているのは、
 言葉じゃなくて、沈黙の感触。

 それが、こんなにも温かいものだなんて、
 私は知らなかった。