この星空の下で、君に恋をした

 翌日、屋上へ続く階段を上りながら、私は空を見上げた。
 
 今日は雲が多い。

 星は、昨日ほどは見えないかもしれない。

 それでも、足は自然と屋上へ向かっていた。


 扉を開けると、先に人影があった。
 欄干にもたれて空を見ている、背の高い男子。

 無口で、静かで、夜に溶けそうな人。
 相沢湊。

 昨日よりも、見慣れた背中だった。

「……こんばんは」

 私が声をかけると、相沢くんはゆっくり振り返る。