この星空の下で、君に恋をした

 読み終えたとき、私は気づかないうちに、
 手紙を強く握っていた。

 顔を上げると、
 窓の向こうで、
 星が瞬いている。

 あの夜と、
 同じ光。

「……ありがとう」

 声に出して、
 そう言ってみる。

 返事はない。

 でも、
 いないとは思わなかった。

 私は、そっと手紙を胸に抱く。

 もう一度、空を見上げた。

 星は、
 変わらずそこにあった。

 それだけで、
 今夜は、
 少しだけ息がしやすかった。