この星空の下で、君に恋をした

 お母さんは、バッグの中から、
 一通の封筒を取り出した。

「これ、あなたに渡してほしいって」

 私は一瞬、手を伸ばせなかった。

「湊から」

 その一言で、
 指先がわずかに震える。

 ゆっくりと、封筒を受け取る。

 中身をここでは開かない。

 でも、
 分かってしまう。

 この手紙は、
 あの夜よりも前に、
 用意されていたんだと。

「……ありがとうございます」