この星空の下で、君に恋をした

 近くのベンチに座る。
 木の冷たさが、コート越しにも伝わった。

 少しの沈黙のあと、
 お母さんは、小さく息を吸ってから言う。

「湊ね……」

 その名前を聞いただけで、
 胸が、きゅっと縮む。

「頑張ったの。
 本当に、よく」

 それ以上は、
 聞かなくても分かった。

 言葉が、
 ゆっくりと現実に変わっていく。

「……いつ、ですか」

 私の声は、思ったよりも静かだった。