この星空の下で、君に恋をした

 並んで歩いているのに、会話はない。

 でも、
 離れている感じはしなかった。

 校舎を出ると、雪はまだ降っている。

 私は無意識に空を見上げる。

 星は、もう見えなかった。

「……また、見ような」

 相沢くんが、
 前を向いたまま言う。

 私は一瞬だけ迷ってから答える。

「うん」

 その返事は、
 約束じゃなくて、
 ただの願いだった。