この星空の下で、君に恋をした

 フェンス越しに、
 街の明かりが滲んで見える。
 雪の向こうで、
 世界はちゃんと動いている。

「そろそろ、戻ろう」

 相沢くんの言葉は、提案みたいで、
 でも決定みたいだった。

 私は「もう少し」と言いかけて、やめた。

 代わりに、
 もう一度だけ空を見る。

 ——覚えておこう。


「……行こ」

 そう言って、私は先に歩き出す。