考えていなかった。
呼ぼうと決めてもいなかった。
一瞬、
風の音だけが残る。
相沢くんが、
ゆっくり私のほうを見る。
「……今」
低い声だった。
「名前で呼んだな」
その言葉で、
澪ははっとする。
「……え」
自分の口元に、
そっと手を当てる。
「……ごめん」
呼ぼうと決めてもいなかった。
一瞬、
風の音だけが残る。
相沢くんが、
ゆっくり私のほうを見る。
「……今」
低い声だった。
「名前で呼んだな」
その言葉で、
澪ははっとする。
「……え」
自分の口元に、
そっと手を当てる。
「……ごめん」

