この星空の下で、君に恋をした

「前に話してた星、覚えてる?」

 私が聞くと、
 相沢くんは小さくうなずく。

「ああ。
 あれだ」

 指先が、空をなぞる。

 私はその指の先を目で追う。

「冬の星は、
 夏より少し、遠く感じる」

「どうして?」

「空気が澄むから。
 きれいに見える分、
 距離も分かる」

 私は少しだけ考えてから言う。

「……遠くても、見えてるならいい」

 相沢くんは、
 その言葉に何も返さなかった。