この星空の下で、君に恋をした

 ある日は、
 二人で同じ本を読んだ。

 私が持ってきた文庫本を、
 相沢くんが読み、
 分からないところを私が説明する。

 逆の日もある。

 相沢くんが星の話を少しだけして、
 私がうなずきながら聞く。

「詳しいね」

「前に話しただろ」

「でも、忘れちゃう」

「……覚えなくていい」

 その言葉に、
 私は少しだけ眉を下げる。

「覚えていたい」

 相沢くんは何も言わず、
 ページをめくった。