この星空の下で、君に恋をした

 病室で過ごす時間は、
 最初は短く感じていたのに、
 いつの間にか長く居座るようになっていた。

「もう帰る時間じゃないか」

 相沢くんにそう言われて、
 時計を見ることも多い。

「……あ、もうこんな時間」

 名残惜しくて、
 わざと少しだけ動作を遅くする。

 鞄を閉める音。
 椅子を引く音。
 どれも、前より静かになった。

「暗いから、気をつけて帰れよ」

 相沢くんは、いつも、そう心配して言ってくれる。
 それが、ただ嬉しかった。

「うん。ありがとう」