この星空の下で、君に恋をした

 相沢くんは、しばらく黙ってから、
 ゆっくりとうなずく。

「……うん」

 その一言が、
 私の胸の奥に静かに落ちた。

 病室を出る直前、
 もう一度だけ振り返る。

 相沢くんは、こちらを見ていた。

 それだけで十分だった。

 ドアが閉まる。

 廊下に出ると、
 現実の音が戻ってくる。

 それでも私は、
 さっきまでの静けさを、
 胸の奥に大事にしまったまま歩き出した。

 次に会うときは、
 もっとちゃんと、向き合える。

 そんな予感だけを、連れて。