SS fromうちの訳アリ男子たちがすみません!

 いつだって元気いっぱいな犬系ボーイ、難波わん太くん。

 優しくてみんなのまとめ役、久宝寺楓くん。

 ちょっぴりナルシストで実は照れ屋な、八尾紫苑くん。

 ゲームとサッカーでは本気を出す夜行性の猫系、寝屋川ミケくん。

 そして言動はトゲトゲしてるけど意志の強さは格別な、朝日天くん。

 五人の男子たちと、ひょんなことから一緒に住むことになって、そして特別対応係に任命されてから早一か月。

 退学の危機に追い込まれたり、男子たちの問題に巻き込まれたり……。

 いろいろあったけどオープンスクールも試合も終わって落ち着いてるところだ。

 次の依頼もまだみたいだし、ほっとできるって思ったんだけど。

「さて、タオルは……っと」

「片づけは自分たちでやってくださいね」

 楓くんは慣れたように席を立つ。

 紫苑くんはまたもやため息をつくと尻目に出ていこうとする……けど、ふと思い出したように戻ってきた。

「そういえば、さっき。いいの見つけたんですけど、どうです?」

 目の前に出してきたのは一枚のチラシ。

『目指せ! トップオブクッキング
 チームDEクッキング大会!』

「クッキング大会?」

「へ~。賞金とかあるんだ」

 楓くんも興味ありげにのぞきこむ。

「すぐそこの商店街でやるみたいですよ。公園で配ってました。参加無料です」

「珍しいな、紫苑がそういうの持ってくんの」

「何それ~! おもしろそ~う!」

 どたばたしていた面々も自然と集まってきた。

 ミケくんもタオルを頭にかぶりながら、

「なになにぃ……『優勝者には副賞として最新美容機器が与えられます。』
へぇ。なんかおかしいなと思ったら、これが欲しいだけなんじゃないのぉ?」

「べ、べつに理由などありませんよ」

 そう言いながら紫苑くんは目をあっちにこっちに動かして誰とも合わせてくれない。

「あははっ、しおしお顔が赤ーい!」

「開催は明日だって。部活の後に行ってみようか。さくらちゃんもそれでいい?」

「うん! なんだか楽しそう!」