ながされて、絆されて、ふりむいて



テスト週間、凪の部活がおやすみの日はこうしてたまに近くの公園でサッカーをする。わたしの家からも凪の家からも徒歩3分くらいの小さな公園。


サッカーなんて言っても、キャッチボールみたいにボールを蹴り合うだけ。運動はそこまで得意じゃないわたしに、凪が合わせてくれる、それだけの時間。


ただただわたしが幸せな地元の公園でのひととき。わたしは凪しか地元の友達がいないし、公園で遊ぶことを許してくれている相手は凪だけだった。



──サッカー選手。その質問は結構本気だった。


だけれどきみは困ったように笑って、わたしの足元、やわらかにボールを返してきた。苦手なわたしが取れるくらいの、緩やかなスピード。