凪の胸に顔を埋めて無言の肯定と内側の反論をしていれば、不意に頭上、真剣な声色が落ちてきて鼓膜を揺らした。
思わず見上げれば、声と同じように真剣で、真面目な面持ちで視線が迎えられた。
「……もし俺らのことがバレたり、それで花鈴が嫌な思いしたら俺が全部責任取るから」
「……責任、って」
口角がわずかに上がって、わたしを絆すように後頭部を撫でる。凪にしか撫でてもらえない髪は「さらさらできもちいい」って言われてからいちばんケアを入念にしてる。
……責任、って言ったって過去を手繰り寄せれば、この関係への責任は紛れもなくわたしにあるのに。



