ながされて、絆されて、ふりむいて



『頼もしいけど、自分のミスを後輩が被るの心が痛むよ』


「いいんです、働くって助け合いだと思うので。人事部であるわたしたちが一番わかっているはずです。あ、でもランチは三回くらい奢ってくださいね?」




『それはもう誠心誠意、叙々苑に連れて行ってあげるわ』


「あはは、それ絶対わたしが得してますからね〜!?」



高級焼肉確定演出を得て、通話を終了させた。三戸さんは才色兼備OLというイメージがあったけれど、うっかりするんだということも知れて良かった。


わたしが残業になることなんてどうってことない。毎日基本的には定時に帰れるようスケジュール管理と効率性は高めているし、過度に仕事を振られることもないから、それは良いのだ。


ただし、今日というところがすこしだけ、問題。



「(やっと凪に会える日だったのに)」