「(……はやくわたしだけの凪になってくれないかな!)」
きゅん、ぎゅん、で満ちる。ときめきが最高潮に達して、しばらく返せなくて、やっと返せたのはふわふわうさぎのスタンプだけだった。
「わたしも凪に会いたい」って気持ちを素直に伝えられたらいいのに、わたしにそんな勇気は迷い込んでくれない。
そして今日、ようやく会える。凪がわたしに会いたくなってくれたから(イコール、お仕事落ち着いたみたい!)。
るんるんでわたしの周りはお花畑、花びらを絶賛おくばり中。こつん、とヒールが鳴らす音が花を咲かせているに違いない。
《今日、定時で終われそうだから会いに行っていい?》
《花鈴の金曜日、俺にくれる?》
朝起きて確認したら届いていたメッセージ。わたしよりはやく起きた彼が送ってくれた会いたいのサイン。イエスしか返せない疑問系にふにゃんと頬が緩む。寝ぼけてぼやけた世界が、一気に透明になって、鮮明に輝いた。
《もちろん!》
四文字プラスびっくりマークに最大級のときめきがこもった。今日は朝からご機嫌で出社して、最高の華金──いや、花金(華の金曜日、もとい花鈴の金曜日)を迎えるはずだった、のに。
《お嬢、本当にごめん!!!!》



