「きょう会社で会ったのがだめだった。俺、ほんとは今日花鈴の家行きかけた」 「…………わたしに会えて、うれしい?」 「うん。いつも嬉しいけど、今日はもっと。それに俺の好きなもの作って待っててくれるのかわいすぎて、嬉しさ倍増した」 「……っ、からあげ、食べよ!」 だめだった。つい、想いが溢れそうになるくらい、凪のことばにきゅんとした。そっけない質問に、きゅん120%の回答。 からあげ、と誤魔化して、喉までせり上がった「すき」を隠した。 ◻︎▫︎