ながされて、絆されて、ふりむいて



「でもね、なぎ、それもあるけど本当は……一番の本音は、凪に会いたかったから来たの。くっつきたかった、こうやって」


「……花鈴、」


「今日、凪の好きな唐揚げにしたの」


「花鈴」



相槌がなく、ただ名前を呼ばれている。胸に埋めた顔を離して見上げれば、凪の澄んだ瞳がわたしをとらえた。


あまく、やわく、熱っぽく。



「花鈴、なんでそんなに可愛いの。今すぐ抱きたくなるんだけど」


「……っ、だめだよ、唐揚げが先」


「……わかってる、あとで」



ちょっぴり強引に身体を引き離されれば、触れるだけのキスが落とされた。くちびるの温度が、うつりゆく。


ゆれる瞳にすきはまた募る。