ながされて、絆されて、ふりむいて



「……ただいま、花鈴」


「……なぎ!」



飲み会っていうから、来ないんだと思ってた。会えないんだと思ってた。だから、うれしくて死んじゃいそうで声が弾む。頬がゆるんで、きっとだらしのない笑みを浮かべてしまっている。


飲み会終わりのこんな時間なのに、いつも通り凪のビジュアルは限界突破するほど良くて、眩しくてたまらない。引き締まらないわたしの表情とは真逆だ。



「今日はもう、来ないかと思った。おかえり、お疲れさま」


「ただいま、まだ寝てなかった?」


「うん、大丈夫。起きてた」



……だけど。気のせいかな、すこし様子が違う気がした。凪、アルコール強いから酔ってるところはあまり見ないのだけど、なんだか今日はちょっとだけ目がとろんとしているような。



「よかった」


「でも、どうして? 飲み会の後はあんまり来ないのに、」


「……んー……むかついた、から?」


「え?」