恋のシンドローム




これからもっとこうやって気楽に話せる関係になれたらいいな、なんて思ったりする。


「今日はありがとう、また明日」


校門の前で、立ち止まり微笑む白石さん。


「じゃあね」


お互い手を振って反対方向へ歩き出す。


実は、さっきの話には嘘があって。


これはここだけの話、だけど。

白石さんと話したのは今日が初めてじゃない。



ほんとに、最初はただの興味本位だった。



1年の入学式の日。


通学路で、スマホを見ながら焦った様子で小走りしている女の子を見かけた。


今思えば、一目惚れってやつだったのかもしれない。