恋のシンドローム



「白石さん、やっとくから、先帰りな」


葉山くんが下駄箱の扉をバタンと閉める。


「でも」

「大丈夫」


「…わかった、ありがとう」


「うん、また明日」



不服そうに葉山くんを見つめるあおの背中を押して校舎から出る。



そのまま校門を出た後も、会話をすることなく歩き続けた。



「…何隠してんの」


5分程歩いた所であおが口を開く。


「なにも隠してない」


「嘘つくなよ」


「ついてないよ」


あおが足をピタっと止める。