恋のシンドローム



翌日の朝、いつも通り8時に玄関の扉を開く。



今日はいるはずの幼なじみは、やっぱり同じタイミングで向かいの扉から出てきた。


「はよ」


「おはよう」


並んで歩き出す。


私達の家の最寄り駅は、特に何も無く、ガヤガヤした雰囲気とは違う、のどかな感じがする。


朝は通勤時間だから、比較的人が多いけど、お昼や夕方頃はがらんとしている。



学校の最寄り駅までは、10分かからないくらい。


「あお、食べる?」


私のお気に入りいちごミルク飴を顔の横にかざす。


「欲しいなら欲しいって、言うんだよ」


何も言わずに手だけだすあお。


食べたいくせに。