恋のシンドローム



周りが見えなくなってる。

すごく怒ってる。

あおと茶髪の人の間に入り必死に止める。

「りせ、どいて」


「ダメだよ、あおが悪くなっちゃう」


私が必死に叫ぶと、あおは体の力を抜いた。


「行けよ」


あおがそう言うと、男は一目散に立ち上がり教室を後にする。


「りせ」

今にも泣きそうな目で見つめてくるあお。

いつもと違うあおを見て、変な感覚になる。

「何された?」

「あおが助けてくれたから、大丈夫だよ」


ぎゅと抱きしめてくれるあお。

久しぶりにあおとハグしたな、なんて思いながらさっきまでの恐怖とは違う安心を感じた。