どんどんと近付いてくる彼の顔。
もうダメだ、と思い力いっぱい目を瞑った。
____________ガシャン!!!!!!!______
大きな音と共に私に覆いかぶさっていた人は地面に横たわっていた。
「いっっってえな、何すんだよ!!!!」
「こっちのセリフだよ」
聞き慣れているはずのその人の声は、さっき昼休みに聞いた冷たい声よりもゾッとする、低くてドスの効いた声だった。
「お前、誰のに手出してるか分かってる?」
尻もちを着いたまま後ずさる茶髪の男にジリジリと近づくあお。
「ぐはっ、」
そのまま胸ぐらを掴んで頬を殴った。
「ふざけんなよ」
再び殴り掛かるあお。
「あおっ、ダメ」
