「無視ー?ヒドイな」
「え、な、なに?」
机に置いていた手をいつの間にか私の頬へ。
指輪がはめられた手は一部分だけヒンヤリしてて、いい気持ちがしない。
「藍翔と、まだ経験してないんだ、こうゆうの」
親指で私の唇をなぞる。その行動に鳥肌が立った。
「あの、ほんとにやめっ…」
手を払おうと動いた途端に腕を引き寄せられて窓側の机に押し倒される。
「慣れてないの、いーね。ホントは満更でもないっしょ?リセちゃん。」
顔から首、首からお腹、私の手を抑えている手とは反対の、空いている手を使って執拗になぞられる。
「藍翔いないし、練習シてみよっか」
耳元で囁かれたそれは私の全身をゾッとさせた。
怖くて声が出ない。動けない。力が入らない。
