恋のシンドローム

全体的にネットリとした話し方をするその人は、髪が明るい茶色に染められていて、耳にピアスなんかも空いている結構チャラめの人で。


「ありがとうございます」


「幼なじみちゃんさ、あ、リセちゃん?だよね」


「は、はい」


「噂に聞いてたよりかわいいね、彼氏いんの?」


「い、いませんけど…」

机に両手を置き正面からぐっと顔を近付けてくるチャラい人。


「オドオドしてんのもカワイー。照れてる?」




照れてねえよ引いてんだよ、と言ってやりたい所だけど、言おうとした矢先、喉ら辺で止まってしまった。


こんな時にガツンと言えないから友達もできないのかな、なんて思いながら。


「おーい聞いてるー?」なんて顔を覗き込んでくる。