「ちょっと話したいことあって、いいかな?」 …これは多分あれだ。 「西宮くんにくっつきすぎじゃない?」 「教室まで来て何の用?」とか言われるやつ。 「えっと、あの…」 「時間、あるよね」 一人の子が私の腕を掴む。 ブレザーの胸元を見るとあおと同じクラスのバッジが付いている。 この子もあおの事好きなんだろうな、とか思いながら。 「ここじゃダメですか?」 引き気味に聞いてみる。 「いいから、着いてきなさいよ」 掴まれていた腕がグッと引っ張られる。 やばい、連れてかれる。