恋のシンドローム

「またすぐ誘うから、ね?」


「別にいいってば」と少し前のめりに言うあお。


カフェだけでこんなに機嫌を悪くする男子高校生は、多分そうそういない。


そんなこんなで放課後になった。


「美波バイバイ」


「じゃあね」と言って手を振る美波を背中に、集まりのある教室へ向かう。


「白石さん、行こっか」


「あ、うん」


葉山くんが声をかけてくれる。


「今日、なんか長くなりそうだね」


「そうだねー、今日は早く帰りたかったんだけど」


「予定でもあったの?」


「うん、あおとカフェ行く約束してて」


「あお?」


「あ、西宮 藍翔」


「ああ、西宮ね」