「好きって言ってくれて、すごい嬉しかったよ」
「っちょ、それ、だめ」
また手の甲で口元を隠す葉山くん。
「な、なんか言っちゃったかな、ごめん」
「ううん、これは、白石さんが可愛くて」
「かっ、かわ、、」
恥ずかしさで両手で顔を包む。
こんなの言われたら、誰だってこうなってしまう。
「じゃあ、気をつけて帰ってね」
いつの間にか駅に着いていたらしく、葉山くんは私に手を振る。
「また明日」と言いながら改札へ歩いていく葉山くんを見つめながら、私は余韻に浸ってしまう。
好きも、付き合っても、可愛いも、全部言われるのが初めてで、どうしたらいいか分からなくて、ドキドキして、どうしようも無いくらい苦しい。
自分の心臓の音が、これでもかってくらい耳に響く。
