"付き合って"
「あの、私、葉山くんのこと友達として見てて…」
「うん、知ってる」
もう一度私の目を見てくれる葉山くん。
「今すぐにとは言わないから、考えて欲しいな」
「うん、分かった」
ベンチから立ち上がり、「じゃあ、そろそろ行こっか」と微笑む葉山くん。
駅までの道をふたりで歩き始めた時、少しの間沈黙が流れた。
「西宮と色々あるって困ってる時に、もっと困らせるようなこと言っちゃってごめんね」
申し訳なさそうに俯いた葉山君は、気まずい沈黙を破る。
「ううん、全然だよ、」
「ならよかった」
「っていうか、その…」
自分の気持ちは伝えた方がいい、と率直に思った。
