はっきりとは分からないけど、あの日確かに、白石さんの慌てる姿を見て、可愛いと思った。
「りせ」
声を掛けてみようと思って、一歩歩いた時、後ろから低く通った声が聞こえて、振り返ると、すごいイケメンがいて。
ああ、彼氏なんだと思った。
「あお、!!!!良かったーーーー」
心臓に手を当てて息を整えている白石さん。
無意識に口角があがってしまう。
それか学校でも彼女を見かける度に目で追ってしまって。
でも見かける度に隣にはあいつがいて。
1年の夏の終わりぐらい。
体育終わりで、男子更衣室はガヤガヤとしながら皆着替えを始めていた。
