『優里は俺の、でしょ?』 ――あれは少しも噂にならなかった。 そりゃそーだ。 唯一の目撃者である先輩からしたから、 手出してる最中に乱入したクズ城葵に女を横取りされた ……なんて不名誉でしかない話だもん。 そんなわけで、相変わらず見かけ上は“遊んでるクズと遊ばれてる優等生”のまま、秋も深まる季節になっていた。