純情*ライアー


「深読みしすぎ。
私が本気にならないことも葛城くんが遊び人なことも、よーく知ってるでしょ?」

「そうだけど、でも〜……っ」



莉央はまだ釈然としないみたいだ。


恋に夢見る乙女だから、“手繋ぎ”に意味付けしたくなってるのだろう。


「そうだ、昨日の歌番観たよ?
莉央の推しの神田くん、ダンスキレッキレだね。」

「えっ!?そうなの!
普段ぽやっとしてるのに、ステージで人変わるとこが最高で――……!」



簡単に意識が逸れて、はしゃぎだす莉央は可愛い。


華やかなマシンガントークを心地よく聴きながら、ゆっくりとお弁当を食べた。