「キャー!ちょっと優里!ついに!ついになの!?」
興奮した莉央が声を上擦らせ、私の制服の袖を強めに引っ張る。
遠い距離感で見つめ合う私と葛城くんに、教室中が大注目だ。
(葛城くん相手にすぐ乗ったら、つまんないかな。)
ここは冷静に駆け引き。
「お断りします、葛城くん。
ごめんね?今ご飯食べてるから。」
にっこりと穏やかにお断り。
そのあっさりさに一同ざわつく。
葛城くんも、面食らったみたいな顔をしている。
(女の子に断られるなんて、思ってもなかったでしょ?)
まずは一勝。
さて、どう出るの?葛城くん。



