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翌日の放課後。
職員室に向かって、段ボールを抱えながらひとりよたよたと歩いていた。
優等生の肩書きって、先生から便利に使われるっていう一点においては不便。
今日は寄り道しないで早く帰ろうと思ったのになぁ。
雨上がりの夕焼けを見ながら、恨みがましく眉を顰めた。
「葉澄さん、大丈夫?」
後ろからハスキーな声がした。
…と思ったら軽快な靴音が私の一歩前まで進んで、気づいた時には手から重さが消えていた。
「重っ。女子なのによくこんなの持てたね。」
顔を上げれば、さっきまで私が抱えていたはずの箱を軽々持ち上げる男子が1人。
爽やか代表・桐谷くんだ。



