純情*ライアー


6月半ばは今日も雨。



約束の水曜日、葵くんよりちょっと遅れて例の踊り場にやってきた。



「お待たせ。元気してた?」


「元気だけど……というか、一昨日会ったでしょ?」



ム、と口を尖らす葵くん。

言動がいちいち赤ちゃんみたいだ。



「ここで会うのは1週間ぶりだから。
さ、始めよっか。」



ドア手前の段差に座って、ポンポンと隣を叩く。


まだ拗ねてるみたいな葵くんが、バツが悪そうにぎこちなくそこに座った。