ヨーロッパ系の血を引いてるらしい、日本人離れした甘すぎフェイスに長身。
亜麻色の髪から覗くピアスも、はだけた鎖骨もとにかくエロい。
校内の女子半分は食われてるって噂で、
“葛城の「くず」は「クズ男のくず」”
――なんて不名誉なこと言われるくらいの有名人だ。
「でも優里だってさ、どうせ遊ぶならテキトーに絡んできた先輩より葛城葵の方が良くない?
私なら絶対そっちにしたのにぃ!」
「んー。どうかな?それも楽しそうだけどね。」
「んもぅ!モテモテだからってクールすぎるのよ、優里は!」
むくれ始めた莉央の頭を、ポンポンと撫でて機嫌をとる。
私の男遊びを面白おかしく聞いてくれるし、“羨ましい”とは言うけれど、この子に男遊びはできない。
恋愛体質で唯一無二の王子様を夢見るタイプだもの。
――可愛いと思うけど、私は逆。
恋愛はゲーム。
その場が楽しければオッケー。
1人の王子にハマるなんて、敗北宣言もいいとこだ。
葛城葵も同じ思考回路してそう。
そう思ってた。この日までは。



