「…………。」
スン。
ちょっと高揚してた気持ちがガンと下がる。
同時に瞼も半分落ちた。
葛城くんは蹲って心臓を抑えながら、フーフー深呼吸して上がった熱を収めている。
「減点5。一発アウトのレッドカード。」
淡白に言って容赦なくデコピンを喰らわす。
頭蓋骨を打つ音が狭い空間に反響した。
「痛ッ!……ほんとに容赦ない……」
涙目の葛城くんが、真っ赤になったおでこを摩っていじけている。
そんな姿を見下ろしながら、“ダメだこいつ”と息を吐いた。
「葛城くんが、想像を絶するピュアだってことがよくわかった。」
葛城くんの前にしゃがみ込んで、呆れ顔をそのまま見せる。
持ち掛けたの私だし。
今更面倒くさいはナシだよね。



