純情*ライアー


春が終わりかけた今日この頃。


放課後の、部活に走る人や寄り道の相談をしながら帰って行く人で賑わう廊下。



目立つミルクティー色の髪と甘すぎる顔立ちの男子が通りかかれば、おしゃべりを中断してまで女の子達が思わず振り向く。



「葛城先輩、かっこよすぎっ
……あ、立ち止まった!話しかけてみる!?」



玄関ホールで下駄箱に寄りかかって退屈そうにスマホを弄っている姿も絵になって、下級生達がはしゃぎ出す。


「無理無理。あそこで立ち止まってるの、彼女待ってるからだよ?」

「ええっ」


ガーン、と撃沈した子の横を、微妙な気持ちで横切る。




今日までに何度、似たような子達を見てきたことか。