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その日の夕方、帰り道。
会話の途切れ目で爽に向かってぽつりとぼやいた。
「どうやったらさ、葉澄さんに近づけると思う?」
聞いた途端、爽が飲んでいたジュースを喉に引っ掛けた。
咳き込んで口元を拭いながら、表情を歪めて俺を見る。
「お前、マジか。
悪いこと言わないからやめとけ。あの手の奴は本気になればなるだけ引いてくって。」
「じゃあこっちも軽くなれば見てはもらえるってこと?」
「それは……かもしんないけど!
数ある男の1人になって自滅するだけだぞ。」
うん、それでもいい。
まずは葉澄さんの目に留まってみたいと思った。



