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葵くんを連れてやってきたのは屋上手前の踊り場。
私と葵くんの出会いの場で、思い出の場所。
なんとなくの場所に立って、ちょっと微妙な沈黙が流れる。
呼び出したからには早く話さなくちゃいけないんだけど、いざとなるとどこから、なにからと迷ってしまった。
手持ち無沙汰に、葵くんが屋上のドアに手をかける。
意外にもガチャリとドアノブが回って、驚いて顔を見合わせた。
「開いた。」
「開いたね。」
葵くんがそっとドアを押すと、外の風が吹き込んで柔らかな日差しがそこに差し込む。
一歩外に踏み出すと、開放的に青空が広がっていた。



